パソコンは、なぜ故障するのか・・・修理屋の見解

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パソコンは、なぜ故障するのか・・・修理屋の見解

本来は、非常に高寿命なはずのチップセットやCPUを搭載したパソコンが2~3年で故障する原因を修理屋の立場から解説していきます。

メーカー製パソコンで一番厄介な故障といえば、やはりマザーボードでしょう。交換修理するにしても互換製品は殆どない(BTOメーカー以外は絶望的にありません)ですし、交換すれば当然のように超高額修理になってしまいます。

マザーボードで一番故障するのが、コンデンサです。コンデンサは周辺温度に敏感で高温や低温になるに連れて性能や寿命が低下します。

その為、日ごろからメンテナンスをしていないパソコンは故障のリスクが非常に高くなります。

膨らんだアルミ電解コンデンサの画像

これは、膨らんだマザーボードのアルミ電解コンデンサの写真です。

この状態では一切、電源が入らない状態でした。コンデンサ交換して基盤洗浄してやっと電源が入る状態でしたが、今後のことも考えてマザーボード交換しました。

コンデンサの種類

マザーボードに使用されている代表的なコンデンサの寿命を例にとって解説していきます。

アルミ電解コンデンサ

普及帯のパソコンでよく使用されるコンデンサで、65℃や85℃、105℃のコンデンサがよく使われます。

表示の温度はベースの温度で、10℃上がる毎に期待寿命が半減します。また、10℃下がる毎に倍の期待寿命となります。

105℃のコンデンサの寿命が2000時間だとすると、65℃で使用すれば32000時間。3年半~4年の寿命となります。(計算式はググってください)

実際は、ケース内の温度が40℃台だと思いますので、コンデンサの周辺温度が極端に上がらない限りコンデンサの寿命よりも、パソコン自体が古くなり動かないソフトやサポートの問題で買い替えになるかと思います。

ここで注意したいのが、コンデンサの周辺温度が40℃台であれば問題がありませんが、埃等でコンデンサの周辺温度が上昇している場合は、期待寿命が極端に下がる事です。

※話がややこしくなる為リプル電流による自己発熱等は一切計算に入れていません。その為正確な数字にはなっていませんが、パソコン修理屋としては此処までの説明が限界です。(必要ならググってください)

固体コンデンサ

2001年頃に、台湾製の不良コンデンサ問題で、パソコンのパーツの表舞台に出てきた高級品の固体コンデンサ。コンデンサの周辺温度が20℃下がる毎に、期待寿命が10倍になるコンデンサです。

105℃のコンデンサの期待寿命が2000時間だとすると、65℃で使用すると200000時間。約23年・・・

パソコンの内部温度が40℃台だとすれば・・・228年の期待寿命がある事になり半永久的に使えることになります。ただし、此方もコンデンサ周辺温度ですから埃等でコンデンサの周辺温度が上昇している場合は期待寿命が極端に下がることになります。

※話がややこしくなる為リプル電流による自己発熱等は一切計算に入れていません。

ノートパソコン

ノートパソコンの場合は積層セラミックコンデンサ一選の様です。

積層セラミックコンデンサ

積層セラミックコンデンサ・・・計算するのも嫌になる位メンドクサイ計算なんで気になる人はググってください。

自己発熱自体は上記の2種類よりも少ない様で。メーカーのサイトを見る限る製品の寿命自体は数十年単位の様です。

自己発熱は小さくてもデスクトップパソコンなんかと比べると、圧倒的に冷却性能が悪く、CPUも平気で80℃近くまで上がり、当然のように冷却はおまけ程度です。熱で暴走しない程度の冷却しかありません。

積層セラミックコンデンサは入力電流と温度で寿命が縮みますので、冷却が正常に出来なくなると、クラックや不良となります。

まとめ

本来高寿命なチップを使用しているのに、短命でパソコンが故障するのには如何やら熱が密接に関係していると言っても良いと考えます。

もちろん、リプル電流等の要素も関係している以上熱だけのせいにするのは乱暴かと思いますが、熱との関係が深い以上パソコンには出来るだけ熱の篭らないケースを使用している物や、頻繁なメンテナンスが必要と言って良いでしょう。

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