修理屋コラム

MBRとGPTの話

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HDDのフォーマット形式の話です。メーカー製のパソコンはリカバリーディスクでOSをインストールする為あまり関係が有りませんが、HDDを増設する時の為に知っているとちょっとだけいい話です。但し、GPTフォーマットに関してはマザーボードが対応している事が条件ですので注意が必要です。

最近SSDについての検索が多い為実際にフォーマットしてテストしてみた

240GB(250GBかも・・・)のSSDをGPTとMBRでフォーマットして、CrystalDiskMark 6でベンチマークしてみた・・・結果です。

GPTフォーマット

GPTフォーマットのベンチマーク結果
GPTフォーマットのベンチマーク結果

通常のReadとWrite速度で、可もなき不可もなき状態です。速くもなく遅くもなく、微妙な結果となりました。2項目はMBRと比べて早くなっていますが、2項目は遅いっていう何ともやり切れない状態となりました。

MBRフォーマット

MBRフォーマットのベンチマーク結果
MBRフォーマットのベンチマーク結果

続いてMBRフォーマット。GPTと比べて可もなき不可もなきの状態・・・GPTのところでも触れましたが、どっちもどっち状態で差は感じられませんでした。

SSDにおいて、フォーマットがパフォーマンスに与える影響は非常に少ないようです。使用ソフトや好みでフォーマット形式を変更しても、問題が起きる様な差はないでしょう。

参考:NVMe M.2 SSDのベンチマーク

NVMe M.2 SSDのベンチマーク結果
NVMe M.2 SSDのベンチマーク結果

最後に参考までに、店長が使っているNVMeのM.2 SSDのベンチマークテスト結果です。SATA接続と比べると速度は一目瞭然で違いますが、体感速度は殆ど変わりません。M.2接続は高速なNVMe(PCI Express接続)とSATA接続がありますので、できればNVMeを使用しましょう。

同一SSDにMBR・GPTは混在できるのか?

同一SSDにMBR・GPTは混在できるのか?

結論・・・できません。

同一PCであれば混在は可能ですが、同一のディスクに対して混在はできません。ファイルテーブルは同一ディスクに対しては1種類と決まっています。

MBRのメリットとデメリット

MBRのメリット

MBRのメリットは、古いパソコンでもHDDを接続すれば中身が見える事です。マザーボードがUEFI対応でなくても見る事が可能な為、比較的古いパソコンでも中身の閲覧が可能です。しかも古いイメージバックアップソフトでもOSのイメージが取れる為、古いソフトを有効活用できるメリットが有ります。

※2020年1月14日でWindows7のサポートが切れた為、現在ではMBRのメリットが、更になくなってしまいました。

MBRのデメリット

ではデメリットが無いかと言えばデメリットも有ります・・・2TB以上のHDDを起動用HDDに使用できない事です(1パーティションが2TBを越えなければOKな筈)。

最近は2TB以上のHDDが増えていますし、UEFIのBIOSのパソコンも増えていますので積極的にMBRフォーマットを使用するメリットが無いです。しかもWindowsの高速起動が使えなかった気がします。

GPTのメリットとデメリット

GPTのメリット

GPTフォーマットのメリットは1パーティション辺り2TB以上のHDDを起動ディスクに使える事でしょう。そのままなんですが・・・実はHDDの価格が容量に比例していない為、積極的に使いたい状態なんです。

1TBと2TBのHDDにそれ程価格差が無い為、2TBのHDDの方がお得感が有ります。4TB以上だとまだ割高感が有りますが・・・しかも、GPTで管理できる最大のHDD容量は8ZB(ゼタバイト)までです。1ZBは約10億TB・・・こんなHDDが出来たら、コピーするのにそれだけ掛かる事やら・・・

GPTのデメリット

デメリットは古いパソコンでは使用できない事だけではないでしょうか・・・厳密に言えば違うんですが普段の使用では意識することが無いですし。意識しても意味がないですからGPTフォーマットで運用できるパソコン環境(Windows Vista SP1以降。但し、32bit OSはWindows8以降)で有れば積極的に利用したい処です。

asideは古いイメージバックアップソフトを使用している、またファイル自体はNASやサーバーに保存している為、自宅PCはMBRを使用しています。

実際に同じHDDをフォーマットしてみた

同じHDDをGPTフォーマットとMBRフォーマットしてみた結果・・・若干GPTフォーマットディスクの方が容量が少なくなりました。

GPTとMBRの容量比較
GPTとMBRの容量比較

MBRフォーマットのHDDはデータが入っている為、使用容量は増えていますが、総容量ではGPTフォーマットのHDDの方が13316915バイト程少なくなっています・・・実際に使用する場合、大して影響のある容量では在りませんが、MSR(隠しパーティション128MB)が作られる為、若干容量が少なくなってしまいます。ではMSRって何かと言うと・・・

MSRとはMicrosoft予約パーティションの略です。中身に関しては、システムブート関連やディスクの容量情報等が格納されているとの事ですが、詳細はBitLockerの情報とか、セキュアブート関連の情報だとか、高速ブートの情報だとか色々言われているようですが・・・正確な情報は今の処無いようです。

この記事を書いた人

パソコン修理業界に27年携わるベテラン修理スタッフ。Windows、起動しない・画面が映らない・データが消えたといったトラブルから、パーツ交換、データ復旧まで、これまで数多くの修理実績を積み重ねてきました。最新モデルから旧型機種まで幅広い知識を持ち、「お客様にわかりやすく、安心して修理を任せていただけること」を大切にしています。日々の修理現場での経験をもとに、よくある故障の原因や対処法、パソコンを長く使うためのコツなどをわかりやすく発信しています。ちょっとした疑問やお困りごとも、お気軽にご相談ください。詳しいプロフィールはこちら(修理歴27年・実績7976件)