修理屋コラム

NASにはNAS用のHDDを・・・じゃないと後悔するかも

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NAS用、デスクトップ用、スリム・一体型用、サーバー用のHDDの違いについてご紹介します。

NAS向けHDD

通常のHDDは、NAS用に設計されていませんので、NASの環境には不適切です。NAS、特にRAID環境に最適化されていないHDDを使う事はお勧めできません。NASは電源を入れっぱなしにすることが多く、特に冷却に気を使った製品が少なく感じます。

また、複数のパソコンからデータがネットワークを介して送信されてきますので、HDDは休む暇なく読み書きが行われます。通常のデスクトップパソコンでは、その様な事は想定されていませんので、NAS用にデスクトップパソコン向けHDDを使う事はお勧めできません。

NASキットDS216jにNAS用HDDを取り付けた様子
RAIDタイプのNASキットDS216jにNAS用HDD WD製REDを取り付けた状態

写真はパソコン修理屋のasideがお勧めする、RAIDタイプのNASキットDS216jにNAS用HDD WD製REDを取り付けた写真です。冷却用のFANが付いていますが、HDDを直接冷却する為ではなくRAIDボードを冷やす為の様です。

FANを止めるとめちゃくちゃ熱くなりました・・・これだけ熱くなると、NAS用HDDを付けている安心感はやっぱり有りますね。

なんせ、基本は電源入れっぱなしで、放置に近い形で運用されるNASですから、HDDはしっかりとNAS用HDDを入れておきたい所です。

2022年追記:最近ではCMRタイプとSMR(高記録密度タイプ)タイプが存在します。おすすめは旧方式のCMRタイプです。新方式のSMRタイプは容量単価が安いですが、キャッシュ切れで書き込み速度が低下するとの事です。

タワー型デスクトップパソコン向けHDD

通常のタワー型PCのHDDは3.5インチサイズの7200rpm HDDを使用する事が多い。スペースの余裕が有る為、ある程度発熱しても問題にならない事が多い為です。比較的高温になりますが、温度が高い時で50℃前後に保たれる筈です(HDDは高温でも故障しないのかの実験結果)。

またケースにファンが付いている事が多く、ケース内の温度も心配する必要が無い為、何も対策が施されていない事が多いです。その為、性能に対して値段が比較的安価で提供されています。このタイプのHDDはパソコン修理屋が1番好むHDDだと思いますが、スリム型や一体型パソコンには不向きです。

スリム型、一体型パソコン用HDD

スリム型パソコンや一体型パソコンはスペースの関係上使用出来るHDDが限られます。大体が5400rpmの3.5インチや2.5インチHDDが使われる。回転数が低い事で発熱が少なくて済むため、5400回転の物が使われることが多いです。回転数が遅い為読み込み、書き込みが7200回転タイプよりも遅い為キャッシュが多い事がほとんどです。キャッシュを多くすることで、書き込み、読み込み時間の待ち時間を少なくして少しでも早く読み書きが出来る様に工夫されています。

最後にサーバー用HDD

サーバー用HDDとしてエンタープライズ向けSASや高速回転型SAS HDDやNL-SAS等のHDDが存在します。エントリーサーバー向けとしてはSATAやNL-SATA等も在りますが、総じて保証期間が長く、価格も高いのが特徴です。365日24時間稼働する事が前提のHDDですから、信頼度は高めに設定されています。

この記事を書いた人

パソコン修理業界に27年携わるベテラン修理スタッフ。Windows、起動しない・画面が映らない・データが消えたといったトラブルから、パーツ交換、データ復旧まで、これまで数多くの修理実績を積み重ねてきました。最新モデルから旧型機種まで幅広い知識を持ち、「お客様にわかりやすく、安心して修理を任せていただけること」を大切にしています。日々の修理現場での経験をもとに、よくある故障の原因や対処法、パソコンを長く使うためのコツなどをわかりやすく発信しています。ちょっとした疑問やお困りごとも、お気軽にご相談ください。詳しいプロフィールはこちら(修理歴27年・実績7976件)