はじめに
Windows 11を26H2に更新したところ、Focusriteのオーディオインターフェース「Scarlett 4i4(3rd Gen)」から音が出なくなりました。結論から言うと、専用ソフト「Focusrite Control」の出力ルーティングを再設定するだけで復旧しました。
これは当店の作業用パソコン1台での事例です。同じ機器・同じ更新でも、すべての環境で起きるとは限りません。「自分の環境だけかもしれない」という前提で、同じ症状でお困りの方の参考になればと思い記録します。
環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 11 26H2 |
| 機器 | Focusrite Scarlett 4i4(3rd Gen) |
| ファームウェア | 1605 |
| Focusrite Control | 3.18.0.204 |
| サンプルレート | 192kHz |
| クロックソース | Internal |
症状
26H2への更新後、モニタースピーカーからもヘッドホンからも音が出なくなりました。Windows上ではScarlett 4i4は認識されており、デバイスマネージャーにもエラーは出ていませんでした。
切り分け:どこまで音が届いているか
Focusrite Controlを開き、「Output Routing」画面で各出力のメーターを確認しました。
| 出力 | メーター | 結果 |
|---|---|---|
| Monitor Outputs 1-2 | 振れない | 音が出ない |
| Line Outputs 3-4 | 振れない | 音が出ない |
| Loopback 1-2 | 振れる | 動作している |
Loopbackだけが動いているということは、Windowsからインターフェース本体までは音声が届いています。つまりOSやドライバーではなく、本体内部で「どの音をどの出力に流すか」というルーティングが外れていると判断しました。
この「メーターでどこまで信号が来ているかを見る」切り分けは、音が出ないトラブル全般に使えます。
対処:Playback 1-2を明示的に再指定
- Focusrite Controlを起動し、上部の「Output Routing」を開く
- 「Monitor Outputs 1-2」を選び、ソースとして「Playback 1-2」を指定し直す
- 「Line Outputs 3-4」も同様に「Playback 1-2」を指定し直す
- メーターが振れ、スピーカー・ヘッドホンから音が出ることを確認する
当店の環境では、画面上はすでにPlayback 1-2が設定されている表示でした。それでも選び直すことで音が出るようになりました。見た目で「設定は合っている」と判断せず、一度選び直してみてください。
既知のUSBオーディオ不具合との違い
2026年9月の累積更新では、Microsoftが「USB Audio Class 1.0準拠の一部機器で、コード10が出る・音が出ない・音量がゼロのまま変わらない」といった不具合を確認しています(窓の杜の記事)。
今回のケースはデバイスが正常に認識され、Loopbackには信号が来ていたため、この既知不具合とは別の原因と考えています。更新をきっかけにFocusrite Control側の設定が初期化された可能性が高いと見ていますが、当店の1台だけでの確認のため断定はできません。
なお当店では、以前24H2へ更新した際にも同じ症状が出た記憶があります。大型アップデートのたびに起きる可能性もあるため、更新後に音が出なくなったら、まずこの手順を試してみてください。
「26H2の不具合だから修正を待つしかない」と決めつける前に、まずオーディオインターフェース側の設定を確認する価値はあります。
まとめ
- 26H2更新後にScarlett 4i4から音が出なくなった
- Loopbackだけ動いていたため、出力ルーティングの問題と判断
- Monitor/Line OutputsのソースをPlayback 1-2に再指定して復旧
- 当店の環境1台での事例であり、すべての環境に当てはまるとは限らない
設定を見直しても音が出ない場合は、機器やパソコン側の故障も考えられます。お電話での概算見積もりは無料です。
土岐市・多治見市・瑞浪市を中心に、出張・引き取りで対応しています。
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